彼女はビッチと呼ばれ馬鹿にされていた。
彼女は教養を身に付けねば脱出できないと思い。俳句を始めた。
しかし、周囲はそんな彼女をビッチハイクと馬鹿にするばかりだった。
これではいけないと思った彼女は俳句の大会で入賞を目指すことにした。
だが会場は遠く旅費は足りなかった。
ヒッチハイクしかない!
彼女は道ばたに立って乗せてくれる車を指した。
それを見た人達は「ビッチハイクがヒッチハイクしてる」とはやし立てた。
その悔しさを詠んだ俳句で彼女は大会に優勝した。
(遠野秋彦・作 ©2024 TOHNO, Akihiko)